スポーツをする時の注意

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ときどき若い選手がスポーツ中に亡くなるニュースを耳にします。
運動中の心臓突然死は非常にまれですが、20万人にひとりの割合で運動中に不整脈を突然発症し急死しているというデータがあります。バスケット、フットボール、サッカーなどに多く見られ、発症率は男性の方が10倍くらい高いようです。
スポーツが突然死の原因のように思われてますが、多くは隠された心臓・血管などの疾患が原因であると考えられています。またそういった疾患が存在しない場合でも、ボールや選手同士の衝突での胸部への衝撃が、突然不整脈をひき起すケースも考えられます。
そして高齢者の突然死には、狭心症や心筋梗塞などの心臓病が関与していることが多いようです。

ですから、元気にスポーツをやっている方でも、学校検診や人間ドックなどをちゃんと受けてくださいね。検診のチャンスがない方は、循環器内科を受診すれば適切な検査を受けることができます。特にご家族に心臓病や突然死された方がいる場合、また運動中に気になる症状がある方は、お近くの病院を受診しましょう。

これからの季節はスポーツイベントも多くありますが、もしかしたら、スポーツ中に突然倒れる人に遭遇するかもしれません。もし倒れた方の脈が触れず呼吸が止まっていたら、心臓マッサージやAED(循環器の欄で前述)を使用して救命処置をしなければなりません。スポーツをやる方、観戦される方は是非救命処置の仕方を覚えてください。各地で講習会が行われています。あなたの勇気ある救急処置が一人の大事な命を救います。